分娩指導(5月23日)
私が掛かっている堀病院では、妊娠31週以降の妊婦さんには病院主催の分娩指導を受けることになっています。
なので、今回はそこで学んだことを紹介したいと思います。
↑ 暗いけど、分娩指導の会場の様子。骨盤矯正のときと同様、2階の談話室にて。
写真で分かる通り、地面に座っての受講。
座布団が用意されています(硬め)。
私が受講した日は人数が多く、22人のお母さんたちが集まっていました。
途中座布団や座るスペースが無くなってしまい、急遽用意するなんてことも。
しかも、いつも分娩指導の講義を担当している助産師さんが急遽分娩に入らなければいけなくなってしまい、講義は助産師帳さんがすることに。いろいろとイレギュラー。
ちなみに、ほとんどのお母さんたちは旦那さんと一緒に来ていました。
22人中私同様ソロ参加は4人だけという…
最初は旦那さんもお母さんたち同様地面に座っての受講の予定でしたが、人数が多すぎるため周りに椅子を並べての聴講となりました。
これが後で波乱を呼ぶという…
分娩指導への持ち物は
です。
必要だと思う方はメモ帳を用意しておいても良いと思いますが、私は冊子内への書き込みだけで済ませました。
ただし、細かく書いたのでめちゃくちゃ情報量が多くなってしまい、自分以外が読んだらわからないような状態です…
以下、受講内容のまとめです。
1.母乳育児について(母親講座冊子p.46〜)
- 母乳が出始める時期は人それぞれ。産後3日目頃に本格的に出てくるようになることが多い。
- 最初は赤ちゃんも吸うのが下手くそだから長時間飲ませない方が良い。
- 早産の場合、必ず母乳を飲ませる。
→ 仮に早産になってしまった場合、早産用の母乳が出るようになる。これは市販の粉ミルクとは成分が違うため、必ず母乳は飲ませなくてはいけない。 - 母乳飲ませると子宮が痛くなることがあり。
→ 母乳を出すホルモンと子宮収縮のホルモンは一緒であるため。 - 人工乳脂(粉ミルク)に慣らせる必要はある。
→ 母乳ばかり飲ませると粉ミルクを嫌がるようになる子もいる。そうなると人に預けることができなくなってしまい、必然的に絶対にお母さんが離れることができなくなり人に預けられなくなってしまう。 - 母乳からはビタミンKが出ないため、健診のときに飲ませる必要がある。
- 乳頭マッサージよりも胸筋マッサージをしたほうが良い。
→ 四足歩行の動物が母乳の出が良いのはおっぱいをよく揺らして歩いているから。ブラジャーなし、もしくはノンワイヤーブラをつけるようにすると良い。 - 乳頭マッサージは今の時代あまり推奨されていない。
→ 低体重児が多いため。乳頭が柔らかいことはもちろん良いことなのだが、産前から刺激しすぎると子宮が収縮しやすくなり早めに生まれてしまうことも。柔らかくしたい場合は保湿クリームか蒸しタオルを使うと良い。早く生みたい場合は乳輪の周りからいじると良い。 - 授乳用ブラは前開きのものは使わないほうが良い。
→ 吸わせているのと反対側の胸が出てしまう場合、その間母乳が垂れ流しになってしまい、それを抑えるのと赤ちゃんを抱いているのは両立しにくいため。買うなら肩から片方ずつ外せるものを選ぶと良い。 - ストレスがあると母乳の出が悪くなる。
→ プロラクチンという母乳を分泌させるホルモンがでなくなってしまうため。母乳が出ないストレスで一層母乳の出が悪くなる人もいる。一番多いのは姑が来ることでストレスを感じる人。だからあまり会いに行くな(極論)。
裏付けの参考論文がありました(八戸学院大学短期大学部「母乳哺育を阻害する要因に関する研究―母親の心理的ストレス反応―」その他)。 - 母乳と母親が摂取する食べ物との関係はないとされている。
→ 食べてはいけないものはないが(アルコール類はダメだよ)、根菜類を食べると母乳が美味しくなるとか言われているらしい。母乳の素は血液なので、ドロドロにならないように注意は必要。
母乳と食べ物の相関に関する裏付けの参考論文がありました(上原記念生命科学財団研究報告集「授乳婦の食事内容による母乳成分の変化と乳児の嗜好性への影響」その他)。ここでは「母児の基礎データ(母親の年齢,体格指数,児の月齢)と,母乳中の主要栄養成分,母乳の左右,哺乳量,母乳の匂い パターンの間には規則だった傾向は認められなかった.(抜粋)」と結論付けられているが、同時に摂取した食事内容による母乳の匂いの変化はあるという結論も出ている。
2.分娩の準備(母親講座冊子p.32〜)
- 分娩時はノーメイク・ノーアクセサリーで。
- お産が近くなると子宮は前に傾く。
- 36週頃から張りの頻度が上がり、前駆陣痛があることも。37週以降は張らせた方が良いことも。
→ 前駆陣痛は痛みの強さも時間もバラバラ。お腹が張ることで子宮口が柔らかくなる。 - おしるし(血液混じりのおりもの)は、子宮と卵膜とのずれによって起こる。
→ 危険な出血との違いは、おしるしは出血量が少量で 粘度が高い。 - 堀病院では「おしるしがあった時」「陣痛が10〜15分おきになった時」「破水があった時」に患者自身が電話をし、病院からの指示を仰ぐようにする。
→ 患者自身が電話をする理由は、声のトーンで状態を把握するため。また、家が病院の近場だと陣痛の周期が5〜6分、遠いと7〜8分程度になったらまた電話くださいって言われることも。また、破水があったときは陣痛がなくても大至急病院に連絡を(赤ちゃんが無防備な状態であるため、感染症にかかりやすくなってしまう)。 - 陣痛は、落ち着けば乗り越えられる痛み。恐怖心が痛みを増幅させている。
→ でも痛いものは痛い。男性だったらあっという間に死ぬレベル。 - 等間隔の陣痛が起こり始めた時の時間を必ず記録しておくこと。
→ お産の進行具合を把握するため。病院に電話したときに必ず聞かれる。 - お産は暖かいものを飲むと進みやすくなるらしい。
- 破水時にはお腹から音が鳴ることもある。そうなると一気に羊水が出てくる。
3.分娩の流れ
- 陣痛中はリラックス。声を出さない・緊張しない(無理でしょ…)。
→ ソフロリミナル状態(寝ているのと起きているのとの中間みたいな状態)が一番良い。なんなら体力温存のために寝てしまえ。 - 腹式呼吸を3回するとリラックスできる。
→ 副交感神経が優位になる。4カウントで吸って8カウントで吐き出す。 - リラックスできる体勢は「斜めの背もたれに体重をかけてあぐらをかく」「四つん這い」「ヤンキー座り」が推奨されている。どうしても横になりたいときはシムス体位を。
- 体力をつけるためにウィダーなど一口で食べられるもの・ブドウ糖が多く含まれているもの・暖かいものを摂取するようにする。
- 腰の下の方をマッサージしてもらうとお産の進みが良くなる。その辺りに汗をかくと、もうあとちょっとって感じ。
- 子宮口は、陣痛開始から5cm開くまでに8時間程度、5cmから全開(10cmくらい)までが4時間程度。長い戦い。
- 産後、胎盤が出た後2時間は分娩台の上から動けない。
→ 胎盤が出た後は子宮内の接地面は血管が輪切り状態になっているので、いつ何が起こるかわからないため。
4.呼吸法(母親講座冊子p.34)
- 最初のうちは吐くことに意識を向けること。痛みが強くなってきたら、細く息を吐くと痛みを軽減しやすくなる。
ここで先程書いた「波乱」。
講師「では、旦那さんに協力してもらって実際に呼吸法を練習してみましょう!旦那さんはお母さんを後ろからバックハグしてあげてくださ〜い!」
私「リア充爆発しろ」
呼吸法の練習も満足にできなかったし、一気に人口密度が倍になって狭いし、周りはキャッキャ言いながら練習しているのに自分はぼっちでヒィヒィ言うだけだし…もう辛い…って感じでした笑
ここに書いた事は、あくまで講師が喋っていたことだけなので、冊子に書いてあることをきちんと熟読して理解していることが前提となっています。
なので、これ以外にも重要な点はたくさんありますが、それはだいたいどの病院でも同じことが言われていると思いますので、割愛します。
助産師長「陣痛怖がらないで!怖いと身体に力入ってもっと痛くなるから!」
— バカリタン (@lethalbakaritan) 2018年5月23日
「会陰切開は、必要だったらします。大丈夫!切る痛みより陣痛のが痛いから耐えられる!!!縫合するときは麻酔するし〜!」
「陣痛は女性だったら耐えられる。男性はイチコロだけど」
「陣痛怖がらないで〜!」
怖いわ
↑ 一番印象に残った言葉。会場の全妊婦が「いや、怖さを助長させているのはあなたです」って顔してた。
怖いわ。
あと、入院時に必要なものの詳細を教えてくれました。
堀病院では入院時のパジャマとか赤ちゃんの服とかが全部用意されているので、基本的には母子手帳と保険証だけあれば入院することはできるとのこと。
【堀病院側が準備してくれているもの(「当院のご案内」冊子p.11)】
- ナプキン
- 産褥ショーツ
- 授乳用ブラジャー
- 母乳用パット
- スリッパ
- ティッシュ
- ハンドタオル
- ヘアブラシ
- 洗面用具一式
- 髪ゴム
- バスタオル
- フェイスタオル
- 寝巻き
- シャンプー・リンス・ボディーソープ
- ドライヤー
※ 洗濯機はない
【持ってきたほうが良いもの】
- 変えの産褥ショーツ(2〜3枚)
- 変えの授乳用ブラジャー(2〜3枚)
- 洗顔フォーム
- 化粧水・乳液
- 靴下(寒さを感じる場合)
- 充電器
- 退院時の母子の服
その他、自分で必要だと思うものを持っていきましょう。
途中休憩時間があるとはいえ、座りっぱなしだったので腰だけでなく背中全体がものすごく痛く、呼吸が苦しくなるほどでした…
ちなみに途中休憩の時間中は子宮内の赤ちゃんの模型が回されたり、お父さん方は妊婦体験の服を着させられたりしていました笑
受講中は紙パックのジュースが配られるものの、体調が悪くなることを考慮してペットボトルを持ってきた方がいいかもしれません…
とにかく、今回の分娩指導でお産の大体の流れは把握できたので良かった。